「SEのためのコーチング技術」を読んだ
「SEのためのコーチング技術」を読んだ感想。
メモ
ティーチングからコーチングへ
- ティーチング
- 指示命令型
- 自発的にものを考えられる人を育てることはできない
- ただし経験の浅い人相手には有効
- コーチング
- 相手の中にある「答え」を効果的な「質問」によって導き出し、
それを自発的な行動につなげる - 相手に考えさせるコミュニケーション
- コーチングは体系的にまとめられたものなので、
ネイティブコーチでなくとも後天的に身につけることができる - ただしコーチングのやり方をなぞるだけでは意味がない、
大事なのは相手に対する真摯な「気持ち」 - 経験のある人相手に有効
- 緊急ではないが重要な事項に対処するときにコーチングがもっとも効果を発揮するので、 緊急な事項が頻発しすぎないようにマネージャが環境を整える必要がある
- 相手の中にある「答え」を効果的な「質問」によって導き出し、
コーチングの基礎
- コーチングをおこなうためには
- まず相手との間にコミュニケーションが成立するような信頼感が無ければならない
- コーチングをするには相手に気づいてもらうためのコミュニケーションが必要
- 伝えたいことに関して聞く耳を持っているかどうかをまず確認する必要がある
- コーチングの三原則
- インタラクティブ: 相互に作用し合うようなコミュニケーション
- テーラーメイド: 相手によって変える
- オンゴーイング: 継続的なコミュニケーション
コーチングのスキル
- 相手の話を「聞く」ためには
- 会話のテンポや声のトーンを相手に合わせる
- 接続詞を活用して話を進める、逆接は話の腰が折れるので多用しない
- 効果的な質問
- 詰問ではない
- ×「何でまだできていないの?」
- ◯「まだできてないのは何が原因なの?」
- オープン・クエスチョンとクローズド・クエスチョン
- 詰問ではない
- 承認する
実践コーチング
- 失敗を認める
- 叱責しても能率は上がらない
- 失敗した原因・過程に目を向けさせ、何が問題の本質なのかを相手に考えさせる
- 不平不満を言うのではなく、相手に改善を提案・要求する
- 提案は命令ではない
- 影で不平不満を言うのは、相手にうまく伝えられないから
- 考えをビジュアル化する
- ポジティブなイメージを持てるようにビジュアル化する
目標設定
- 与えられた目標では達成しようという気が起きない
- 自分のために設けられたゴールだと納得できれば、自発的に動くことができる
- 目標を達成することにどんなメリットがあるのか話し合う
- 目標を設定するメリット
- 能動的に行動できる
- やるべきことが明確になる
- 目標達成のために周囲と協力することでコミュニケーションが芽生える
- 目標を達成するために
- 客観的な基準で示す
- 絶対に達成してほしいと相手にリクエストし、火をつける
- 目標からずれていないか、適宜フォローする
- 目標を達成することは通過点、ゴールの先を意識する
人のタイプ分け
- コントローラータイプ
- 行動的、決断力があり、人や状況を自分の指揮下に置きたがる
- 指図されることを嫌う
- プロモータータイプ
- 独創性がある
- 人の意見にあまり耳を貸さない
- アナライザータイプ
- 事前に情報を集め慎重に行動する
- マイペース
- サポータータイプ
- 人間関係を良好に保とうとする
- 無理に人に合わせてしまう
- どれか1つに分類できるわけではない、複数のタイプを持つことも
- 人のタイプに合わせたコミュニケーションが必要
感想
- 良いと思った点
- 簡潔にまとめられており、すぐに読める
- コーチングについて知らなくても勘所は把握することができる
- 微妙だと思った点
- 簡潔すぎて具体的にどうすればよいかイメージが湧かない
Amazonのレビューでも書いてあったが、
「嫌な上司がコーチングを学んでいい上司になっていく」というストーリーであれば
コーチングの具体的な方法が分かって良かったかもしれない。