「スタッフエンジニア マネジメントを超えるリーダーシップ」を読んだので感想を書きます。

『スタッフエンジニア マネジメントを超えるリーダーシップ』

ソフトウェアエンジニアが、技術力を武器にテクニカルリーダーシップを発揮して、エンジニアリング職のキャリアパスを登っていくための「指針」と「あり方」を示します。

原著はこちら。

Staff Engineer: Leadership beyond the management track

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いわゆる管理職であるエンジニアリングマネジメントではなく individual contributor (IC)のキャリアラダーの上位に位置するスタッフプラスという役職について、 どういう仕事をするのか、なるためにはどんな能力が必要かについて書かれている。

日本ではそもそもマネジメントトラックとICトラックが分かれていない会社も多く、 ましてやスタッフプラスという役職を定義している会社がどれくらいあるのかという感じではある(弊社も無い)が、 ICとしてキャリアを進んでいきたい人は読むとよさそう。

本の後半には実際にスタッフプラスとして働いている人のインタビュー集もあり(なお日本語版だと何人分か追加されている) 参考になるのだが、いかんせん話し手が自身の仕事をやや抽象化して話しているので 実際に仕事でどういう動き方をするのかが分からないのが少し残念だった。

マネジメント上位層と関係を作れ、人間関係が非常に大事だとインタビュー集で述べている人が多くいて、 スタッフプラスになるのは無理だなと感じた。